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2025.12.18

ハンドボール日本選手権 大阪体育大学女子は準々決勝進出 男子はリーグHに屈す

 第77回日本ハンドボール選手権大会は第2日の12月18日、広島市の中区スポーツセンターなどで男女の2回戦が行われました。

中尾藍(スポーツ科学部2年、京都?洛北高校) 【大阪体育大学】

中尾藍(スポーツ科学部2年、京都?洛北高校)


 2年連続ベスト4の大阪体育大学女子はアランマーレ富山(リーグH現在4位)と対戦。リーグH勢の激しい当たりに苦しみましたが、28‐24(前半11‐8)で勝ち、10得点を挙げ攻守にチームをけん引した中尾藍(スポーツ科学部2年、京都?洛北高校)がこの試合の最優秀選手(プレイヤー?オブ?ザ?マッチ)に選ばれました。
比嘉楓(体育学部4年、沖縄?那覇西高校) 【大阪体育大学】

比嘉楓(体育学部4年、沖縄?那覇西高校)


 男子は福井永平寺ブルーサンダー(リーグH現在8位)と対戦。前半で13‐23と大差をつけられ、後半追い上げる場面もありましたが、相手の攻撃を食い止めることができず、38‐46で敗れました。
堀洸志郎(体育学部3年、高知中央高校) 【大阪体育大学】

堀洸志郎(体育学部3年、高知中央高校)

女子は19日の準々決勝で午後4時からイズミメイプルレッズ広島(リーグH現在8位)と対戦します。

 ※大会は1回戦から「動画時代! YouTubeチャンネル」でライブ配信される(男子決勝はライブ配信なし)。
 <大会特設サイト

女子 「激しいコンタクト、ここから疲労との闘い」


奥山紗彩(体育学部4年、大阪?四天王寺高校) 【大阪体育大学】

奥山紗彩(体育学部4年、大阪?四天王寺高校)


 インカレ12連覇の大阪体育大学女子にとって、日本選手権での最大の脅威はリーグH勢の激しい当たり、圧力です。楠本繁生監督は「ディフェンスで圧力をかけられて選手がへばり、攻撃のリズムが悪かった」と振り返ります。
 特に、インカレでは177?の長身を活かしたディフェンスとピヴォットとしての攻撃で活躍した加藤真央(スポーツ科学部1年、千葉?昭和学院高校)は、「加藤封じ」とも言える厳しいマークにあいました。
 その中で、攻撃をけん引したのが、中尾。立ち上がりに、相手ディフェンスの上から前半1分、6分とシュートを決め、計10得点。11得点の奥山紗彩(さあや、体育学部4年、大阪?四天王寺高校)と2人で全得点の大半を稼ぎました。
 また、GK比嘉楓(体育学部4年、沖縄?那覇西高校)は再三のスーパーセーブで相手に傾きかけた流れを止めました。
 大体大女子は昨年まで2年連続で、準決勝で敗れました。当たりの激しいリーグH勢との連戦で体力を消耗し、力尽きています。
 ハーフタイムで、楠本監督は「日本リーグ(リーグH)とこれだけガチに戦えるのは、公式戦ではこの日本選手権だけ。お金を出しても経験できないことを経験させてもらっている。残り30分思い切ってやろう」と言って、選手をコートに送り出しました。
 「ここからです。連戦になり、疲労感がどれだけ回復できるかが勝負のあやになる」。インカレとは段違いのハードな戦いが続きます。

男子 敗戦も1年?石原ら新戦力に光明


市川陽向(ひなた、体育学部4年、滋賀?彦根総合高校) 【大阪体育大学】

市川陽向(ひなた、体育学部4年、滋賀?彦根総合高校)


 リーグH勢のフィジカルに屈したかたちの大阪体育大学男子。下川真良監督は「日本のトップを目指すぐらいの強い意思を持ち、体作りから始めないと、リーグHとは戦えない」と振り返ります。
 攻撃は、堀洸志郎(体育学部3年、高知中央高校)の9得点など38点を挙げましたが、守り切れませんでした。
 ただ、1年生の石原直弥(ちかや、スポーツ科学部、那覇西高校)が5得点を挙げ、市川陽向(ひなた、体育学部4年、滋賀?彦根総合高校)が2得点するなど主力以外が奮闘し、光明も見えます。
 試合後、選手から「今日のような当たりの強い環境の中で練習したい」と声が上がりました。下川監督は「その強さを自分たちがどう創り出していくのか。食事、トレーニング。各自が取り組むべきことは多い」と話します。

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